中小企業診断士の独学と合格への着実な勉強法

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中小企業診断士とは

中小企業診断士は資格の中でも難易度が高いことで有名で、合格するためには戦略的に勉強することが必要になります。

経営に関する知識を網羅的に問われる中小企業診断士試験。1次試験では、7科目という幅広い知識が求められ、2次試験ではそれらの知識を活用して自分の言葉で説得力のある解答を書くことが必要となります。

2次試験までの合格率が受験者全体の5%程度と低くなっているのは、この科目数の多さと、知識だけでなく論理的思考力や表現力が求められるからでしょう。

その試験に、資格学校に通うことなく出来れば独学で合格したい。ここでは、そんな方にオススメの勉強法をお伝えしていきたいと思います。

中小企業診断士の合格率と難易度

資格をいくつも持っている人でも、中小企業診断士は難しかったという声が多いです。難易度的にはかなり高く、合格者のデータを見てもその難易度の高さがわかります。

中小企業診断士の1次試験の合格率は平均して20%以下になっています。問われる知識量が多く、ほとんどの受験生は1次試験すら突破するのに苦戦しています。その理由の一つは、中小企業診断士を受験する人の多くは社会人だからもあるかもしれません。

1次試験の内容はかなり広く、仕事をしながらの独学だとかなり厳しいでしょう。難易度も他の試験よりも高く、きちんと対策しなければ合格は難しいです。

2次試験の合格率も20%前後なので、こちらも難易度は高いと言えます。特に2次試験は1次試験をパスした人たちなので、その合格率からも難易度の高さがわかると思います。

中小企業診断士の独学

中小企業診断士に独学で合格できるかというと、結論から言うと合格することは可能です。中小企業診断士の中には独学で合格している人も多く、仕事をしながら合格している人もいます。

ですが難易度を考えると、中小企業診断士に独学で合格するには勉強時間がポイントになります。自分で勉強をする場合、しっかりとポイントを押さえた勉強をしなければ合格は難しいでしょう。

資格試験に慣れている受験生でも、2次試験の対策に苦しむことが多く、2次試験だけは通信講座やスクールに通うパターンもあります。逆に知識が必要な1次試験が苦手な場合は、1次試験用に通信講座やスクールに通うことも多いです。

中小企業診断士の独学は決して不可能ではありませんが、何度も繰り返し受験するのは精神的にも厳しいです。1回で合格を狙うために、通信講座やスクールを併用した勉強法が個人的にはおすすめになります。

中小企業診断士の1次試験と2次試験

中小企業診断士に合格するには、1次試験と2次試験の勉強法の違いを把握することが重要になります。まずは1次試験に突破しなければ、2次試験を受けることすらできません。

中小企業診断士の1次試験の特徴、それは「科目の多さ」と「合格点の設定方法」です。経営に必要とされる基本知識が7科目に分かれて出題される為、覚えるべき事項が非常に多いです。その7科目ですが、『平均60点以上』とれば合格できます。ポイントは『平均』という点になります。

全てが60点以上である必要はなく、7科目の平均が60点以上で、且つもう一つの条件-すべての科目において40点を下回らない-をクリアすれば合格できます。つまり、例えば苦手科目で45点しか取れなくとも、他の得意科目でそれをカバーし平均60点以上になれば1次試験は突破できるのです。ここで何が言いたいかというと、一つは科目数が多く効率的に勉強することが必要であること、もう一つは科目によっては最低限の知識さえつければ1次試験を通過できること、です。その為、ある科目は暗記に徹して勉強時間を抑え、他の科目にその分を充てるという学習配分が可能です。

但し、ここで忘れてはいけないのは2次試験のこと。2次試験では「Ⅰ.組織・経営戦略」「Ⅱ.マーケティング・流通」「Ⅲ.生産・技術」「Ⅳ.財務・会計」に関する事例問題が出題されます。

その為、1次試験の勉強でもこれらに関連する科目-企業経営理論(Ⅰ&Ⅱ)、運営管理(Ⅲ)、財務・会計(Ⅳ)-は必然的に『注力すべき科目』となります。更に、残りの4科目の内、中小企業経営・中小企業政策は2次試験においても解答の中で施策の提案が使えますので、しっかり覚えていたほうが良いでしょう。よって、それらを除いた残りの3科目-経済学・経済政策、経営法務、経営情報システム-は、『省エネ科目』と位置付けられます。

勿論、全ての科目においてしっかりと知識をつけるのが望ましいことは言うまでもありません。ですが、大抵の方は本業の傍ら勉強をしていて十分な時間が取れない状況でしょう。その為、自身に合った1次試験攻略の為の戦略(科目毎の勉強配分)を考えた上で取り組むとよいでしょう。

中小企業診断士の勉強法

さて、前段で1次試験の特徴をお伝えしましたが、その上でどのような勉強方法があなたに一番合っているでしょうか?中小企業診断士の合格者や実体験から判断すると、大きく3つのタイプに分かれます。

  • 完全独学
  • 通信講座①
  • 通信講座②

完全独学

自身の勉強スタイルが確立できている人(講座を聞く学習法は性に合わない人)、計画的に学習を進められる人、科目によっては十分知識がありあくまでも必要な知識だけ補充したい人などは完全独学で対応可能でしょう。

メリットは何より費用を抑えられます。使用するテキストとしては、資格大手のTACや中小企業診断士試験専門のTBCが出しているテキストがあり、過去問題集も市販されています。費用は、例えばTACのテキスト7科目と過去問題集で3万円程度といったところでしょう。

通信講座①「通勤講座」

個人的に一番オススメなのは、こちらの「通勤講座」です。完全独学と通信講座の間に位置し、効率的且つ安いという良いとこ取りをしたような講座です。「スキマ時間を使って学習」というコンセプトのもと音声講座と資格合格に必要な一式がパッケージ化されています。

資格学校大手の通信講座と比較し圧倒的に低価格なのが特徴(1次2次合格コースで6.5万円)。それでも、ビデオ・音声講座とテキストにより隙間時間を活用して効率的に学習が出来る、練習問題・過去問まで1次試験対策に必要なものが揃っている、など1次試験対策としては十分な内容といえます。

通信講座② 資格学校大手の通信講座

独学とはいいつつも、いざという時には質問が出来る、模擬試験を本番さながらの環境で受験できるといったプラスαの内容充実度においては、前述でオススメした通勤講座は見劣りしてしまいます。手厚いサポート体制を求める方は資格学校の通信講座が良いでしょう。

勉強方法を選んだら、あとはテキスト・講座で知識をインプットして、練習問題・過去問を解いて知識を定着させていきます。

中小企業診断士の2次筆記試験の勉強法

1次試験の自己採点は満点近い。ならば2次試験だって楽勝でしょ?と、うまくはいかないのがこの試験です。2次筆記試験では4つの事例問題が提示され、「中小企業診断士としてどう答えるか?」と本番のコンサルさながらの問題に対し、自分の言葉で且つ与えられた字数内で解答しなくてはいけません。

知識は十分でも、いざ自分の言葉で纏めようとするとなかなか難しい。必要なのはとにかくその形式に慣れること。その為には、過去問や想定問題集を解いて解いて解きまくる!これに尽きます。

2次筆記試験対策はコレ!

2次筆記試験対策でオススメしたいのは、大手資格スクールの通信講座です。1次試験対策として、2次試験対策までカバーしている通勤講座や大手各社通信講座を選択された場合でも、「解いて解いて解きまくる!」を実践するにあたり大手資格スクールは受講する価値があります。

大手資格スクールの通信講座は、添削などがしっかりとしているので自分の弱点を克服することもできます。うまく解答できなかった問題については、一度ならず二度三度と繰り返し解いて実際に書いてみることで、限られた字数内に要点をうまくまとめる表現力が培われます。過去問に関しては、他社や個人のブログより模範解答を無料で入手できるサイトが複数ありますので、こちらも併せてみることをおすすめします。2次試験の解答は必ずしもひとつではありません。複数の解答解説を見てどのような表現が分かりやすいのか、どのような解釈が可能なのか、確かめることが有効です。

文章表現を高めるために、「論理的思考力をつける」といった類の参考書も沢山ありますが、それらを読む時間があったら、事例問題を実際に解いて模範解答と比較して自身の解答に足りない視点や知識、文章構成を学ぶほうが、絶対的に身につきます。

その他おすすめの教材

知識の補強をしたい場合には、下記の教材がお勧めです。

中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識〈2013年版〉
過去の事例問題を踏まえて作られたテキストです。4事例に関して全般的な知識の総復習が可能です。

スモールビジネス・マーケティング―小規模を強みに変えるマーケティング・プログラム
事例Ⅱに必要な知識や視点、考え方を補うことができます。

意思決定会計講義ノート
計算問題が出題される事例Ⅳの対策本です。

2次口述試験の対策

口述試験は、2次筆記試験の事例問題を使って面接形式で3-4問の質問が面接官よりなされます。それに対し、口述で回答することが求められます。
口述試験対策のポイントは以下です。

  1. 2次筆記試験の自身の再現答案をすぐに作成【※2次筆記試験直後に実施!】
  2. 資格学校各社の模範解答をチェック(無料入手可)
  3. 資格学校各社の口述試験想定問答集を使って練習(無料入手可)

その他にも2次口述試験対策セミナーや模擬面談など各社より提供されていますが、最低限上記3つを実施していればよいでしょう。

過去の口述試験の合格率を見ると、よほどの失敗や欠席ということが無い限り、この試験で不合格になることはないと言えます。但し、準備を怠ると“よほどの失敗”をしてしまいかねません。口頭での回答への慣れという点でも、③の問答集を使い、回答は声に出して練習することをおすすめします。

口述試験本番でのポイントですが、オウム返しが効果的です。面接官からの質問をそのまま繰り返し、「~について私の考えを述べさせて頂きます」と言ってから回答を述べるようにします。すると、その間沈黙することなく考えを纏める時間が多少つくれ、気持ちを落ち着けて回答することができます。

中小企業診断士勉強法まとめ

難しい資格と位置付けられている中小企業診断士ですが、受験者の5%程度の人が毎年確実に合格を手にしているのも事実です。勉強法を選んだら、あとはモチベーションを維持してコツコツ学習を続けていくのみ!この記事が受験対策中の方、これから受験を考えている方の一助となれば幸いです。

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