【営業を辞めたい】キャリアコンサルタントが教える営業職の転職が難しい理由

「営業を辞めたい、転職したい」という人がどれだけいるかご存知でしょうか?

日本の企業で最も重要視される営業職ですが、辞めたいという人は他の職種に比べてかなり多いです。

営業は日本で最も労働者人口が多い職種で、私もキャリアコンサルタントとしてこれまで多くの営業経験を持つ求職者の転職を支援してきました。

これだけ需要が高い営業なので、当然ながらどの企業も積極的に採用します。

それでも「営業を辞めたい」という人が多い背景には、ご存知の通り営業の仕事内容がかなりハードだからです。

今回はキャリアコンサルタントが、営業の市場価値と他の職種に転職することができるかを説明します。

営業を辞めたい人が漏らす9割の理由

キャリアコンサルタントをしていると様々な職種の方にお会いする機会がありますが、その中でも営業はダントツに多いです。

転職市場の営業に関しては離職率が高く、どの企業も常に募集しているのが現状です。

どの企業でも経営や事業を成長させるためには売上が必要で、営業は売上に貢献する仕事であるため雇用割合を多くしています。

そのため営業は成果を残せば、高い評価、高い賛辞を得ることができ、社内的にもひと際注目されるやりがいある職種ではあります。

ですが逆に成果がなかなか出ない場合は、その企業に在籍しにくいという立場になります。

営業以外の職種と対比して考えると、その他の職種は営業ほどはっきりした成果点がありません。

営業の場合は、売ったか売ってないかがはっきり出ますので、精神的にも辛い仕事です。

営業を辞めて転職したい求職者の多くは、このような環境に「営業の仕事が辛いから辞めたい」と漏らしています。

「自分だけ、営業を辞めたいと思っている」という思いを持っている求職者もいるでしょうが、転職市場には自分と同じ思いを持ち、営業を辞めて違う職種で転職したいと思っている求職者は非常に多いことを認識してください。

キャリアコンサルタントとしての経験を申しますと、転職をきっかけにキャリアチェンジを希望する求職者の多くは、現職や前職で営業職に従事している人がかなり多いです。

補足ですが、もちろん転職の面接などで「営業が辛いから辞めたい」というのはマイナスですが、転職エージェントなどに相談する時に言っても問題ありません。

転職エージェントのアドバイザーの多くはこのことを理解していますし、その気持ちを尊重して最適な仕事探しをお手伝いします。

参考:営業に向いてないと感じる人がチェックすべき4つのポイント!キャリアコンサルタントが教える転職すべきかの判断材料

営業から違う職種に転職することは可能なのか

営業職の経験を持つ求職者が、違う職種で転職活動をすると当然ですが「未経験」扱いになります。

年齢に関係なく、営業職以外の職種を考えている場合は、必ず未経験者ということになります。

転職市場は経験者を優遇する性格を持っていますので、未経験者は選考では不利な状況になります。

ただ不利と言っても、絶対に内定を勝ち取ることができないということではありません。

どんなところで不利になるかは、

  • 応募できる求人の数が減少する
  • 選考でうまくいかず見送りになる
  • 転職活動が長期化する

等の可能性があります。

営業職の経験を持つ求職者は、こうしたデメリットを想定しておきましょう。

そうでないと転職活動が上手くいかず弱気になり、経験がある営業で転職しようとしてしまう結果になるからです。

経験がある職種なら転職は成功する可能性がありますが、絶対に妥協してはいけません。

参考:転職で妥協してはいけない理由!キャリアコンサルタントが教える後悔しない転職方法

営業経験がある求職者の傾向は、自分が思う以上に転職活動で苦戦し、それにより楽な道とも言える、経験がある営業で転職しようとするのです。

求職者ではなくても、人は苦しい道よりも楽な道を選びたくなります。

転職活動で、経験が有利に働くとなれば、営業以外の職種で転職するよりも、苦労している今の自分から早く逃れたいということで、簡単に採用される営業職に変えてしまうのです。

ですが、これでは「営業を辞めたい」という問題解決には至りません。

もし転職活動が上手くいかないのであれば、転職エージェントなどに相談することで打開策を見出してもらえます。

営業の経験はあまり役立たない

営業が重視される日本社会ですが、残念ながら営業の経験は転職市場ではあまり役に立ちません。

どれだけ現職や前職で素晴らしい営業実績を持っていても、違う職種から見れば、その職種での経験はありませんし、実績を出している訳ではありません。

30代前後のビジネスマンとしては経験が十分な年齢層でも、未経験というその一点で、評価されることはあまりありません。

参考:30代の転職活動が厳しい理由とモチベーションを上げる対処法

もう一つ注意点として、営業職で高い実績を持つ求職者には、プライドが高い傾向があります。

転職理由が「営業を辞めたい」のであれば、転職活動でそのプライドは不要です。

どれだけ実績を出しても、年齢が高くても、営業を辞めたいと思って他の職種への転職であれば未経験の求職者と同じ扱いを受けます。

少し厳しいですが、プライドを持っているうちは、良い転職活動をすることはできません。

キャリアコンサルタントとして多くの営業から違う職種への転職を見てきましたが、新しい気持ちで仕事探しをしたほうが早く転職できる傾向にあります。

営業経験者が転職しやすいおすすめの職種

営業経験者が未経験であっても、比較的苦戦することなく転職できる職種があります。

答えを言ってしまうと、営業経験者が転職しやすい職種は人事です。

人事と聞いて、「え?本当?」と思う求職者が多いはずです。

人事という職種は、実は範囲が広く、大きく4つの業務に分類することができます。

  • 採用
  • 教育
  • 制度企画
  • 労務

です。

人事という職種は転職市場で、管理職ではない場合、この4つの業務分類に分けられています。

求人のイメージとしては、「人事・採用」、「人事・教育」という具合です。

この4つのなかで、どの業務が営業の職種と類似性があるかと言いますと、採用です。

採用にもカテゴリーが分かれていて、新卒採用・中途採用・非正規雇用採用です。

今の時代、中途採用に関しては転職エージェントを利用することが普通です。

企業としても、採用活動を円滑に進めるために、転職エージェントを利用することが極めて多くなっています。

営業が転職で狙うなら新卒採用の人事になります。

営業の転職で人事狙いがおすすめの理由

実は新卒採用に苦戦している企業は多いです。

選択肢がある新卒の人に対して、自社の魅力を伝えて興味を持ってもらわなければ応募すらしてもらえません。

新卒採用は、中途採用とは違い、同時期に非常に多くの企業が採用活動を開始します。

新卒ナビサイトに求人を掲載して、エントリーがあった就活生を集めて説明会を実施し、選考を行い、内定を出します。

この一連の流れを、ある一定期間に何度も行うことになります。

大事なことは、一斉に複数の企業が採用活動を行うという点です。

就活生には限りがありますし、欲しい人材は複数の企業も同じように欲しいと思っています。

つまり、競合するということです。

欲しい人材に対して、普通に選考をすると他の企業に採用されてしまい採用活動で苦戦します。

そこで、就活生に自社の魅力を伝えて興味を持たせ採用するというプロセスが重要になるのです。

営業職は自社の商品やサービスを提案して、担当者を含めた企業に自社商品やサービスの魅力を伝え取引してもらうようにします。

担当者に魅力を伝え興味を持ってもらう、就活生に魅力を伝え興味を持ってもらう。

扱うものが商品やサービスではなく、企業になっただけで、それ以外の行動自体は全く同じです。

「営業と人事って似てるの?」と思った求職者は、これで納得できたのではないでしょうか。

営業職から違う職種で転職を希望する場合、その筆頭にあがる職種は「人事」になるのです。

企業内には、営業職の社内異動先として、候補にあがる職種があり、そのなかに人事採用があります。

これが営業の転職で、人事が比較的採用されやすい仕組みになります。

営業を辞めて転職したいなら新卒採用で苦戦している企業を狙うべき

営業を辞めて転職したいのであれば、新卒採用で苦戦している企業の人事を狙うのがおすすめです。

新卒採用活動で苦戦する企業はどのような企業かという話になりますが、答えは、ベンチャー企業か中小企業です。

大手企業は、新卒採用では苦労することなく多くの就活生から応募意思をもらい、労力なく採用することができるのですが、ベンチャー企業や中小企業は違います。

新卒採用市場においては、毎年、就活生からの人気企業ランキングが発表されますが、上位100社に入っている企業は大手企業ばかりです。

限られた数の大手企業に非常に多くの就活生が殺到するということで、ベンチャー企業や中小企業は採用活動で十分な母集団形成を作ることができません。

また、母集団形成を作ったとしても、選考が大手と重複したり、就活生が大手企業を希望している場合は、特別な対策を打たなければ確実に選考辞退や内定辞退になります。

ベンチャー企業や中小企業の人事に必要なことは、就活生に対して積極的に行動し魅力付けを行い採用するという行動力と説得力です。

この2つは営業職時代に散々、経験していることで、職種としては未経験でも似たような仕事はしているはずです。

ベンチャー企業の人事の求人は、毎年、12月前後に加速的に増えるため、自分が転職活動を行う時期をその時期に合わせておくとより良いでしょう。

営業を辞めたいなら転職エージェントを絶対に使うべき

異なる職種で転職する場合、転職エージェントは絶対に使うべきです。

転職エージェントを利用すると、営業経験を上手く活用した求人を提案してくれるからです。

また、営業のように忙しい職種は、できるだけ効率的に活動するために転職エージェントの支援は必須です。

参考:働きながらの転職が難しい理由!キャリアコンサルタントが教える最短で転職を成功させる方法

転職エージェントを利用すると、必ず求職者の転職支援を直接担当するキャリアアドバイザーがつきます。

キャリアアドバイサーは、営業を辞めたい理由がネガティブなことも理解してくれます。

転職が上手くいかず妥協しそうなときに、自分ひとりで転職活動をしていると、相談相手がなく、妥協を優先してそのまま営業で転職活動をしようとしてしまうのですが、その時はキャリアアドバイザーに相談してください。

キャリアアドバイザーに相談すると、色々なアドバイスをしてくれます。

例えば、求職者は、だれであっても他の求職者の転職活動の状況を知ることは難しいです。

転職活動は、転職エージェントを利用しても仲間同士や団体で活動するものではないですから。

ただ、キャリアアドバイザーは、他の自分と同じ境遇の求職者を同時並行で転職支援していたり、または、過去に同じ境遇の求職者の転職支援を成功させた実績が豊富にあるため、他の求職者の動向を教えることができます。

もちろん、個人情報などの機微情報は伝えることはできませんが、自分と同じく営業での経験を捨てて違う職種で転職活動をしている求職者の進捗を知ることができます。

キャリアアドバイザーはどのような風に言うでしょうか。

きっと、こう言うはずです。

「他の同じ境遇の求職者も苦戦しています。」

そうです、営業職での経験はほぼ評価されないため、他の求職者も自分と同じように転職活動で苦戦するのです。

これは、間違いないです。

理由は、先述でもお伝えした通り、転職市場が経験者を優遇する性格を持つためです。

営業の転職は苦戦しますが、転職エージェントを利用して親和性が高い人事の求人に応募することで、転職は近づき、それまでの営業ストレスからは解放され、新しいキャリア構築ができるはずです。

諦めず粘り強く転職活動をすれば未経験でもチャンスは掴めます!

転職エージェントを利用して転職準備と情報収集をしましょう

求人探し、職務経歴書の作成、面接対策など、転職には多くのやるべきことがあります。

しかし、一人で転職の準備を全てこなすとなると、かなりの労力や時間が必要となります。

特に在職中に転職活動をする場合、なかなか転職準備の時間を割くことが出来ませんし、本業も転職もおろそかになってしまうリスクがあります。

また未経験や職務経歴が短い人も、転職エージェントを利用することで良い条件の求人を支援してもらうことができます。

一人で全て対策するのがは難しい転職活動を効率的に行うために、転職エージェントを利用することを強くおすすめします。

転職エージェントに良い条件の求人紹介や、書類や面接の対策をサポートをしてもらうのです。

転職エージェントに登録すると、担当のキャリアコンサルタントがあなたの希望条件をヒアリングして、最適な求人を紹介してくれます。

もちろん業界を変えたいなどの要望についても、的確にアドバイスをしてくれます。

将来のキャリアプランをキャリアコンサルタントと一緒に考えることで、よく聞く転職で失敗するリスクを避けることができます。

転職サイトも求人集めに役立ちますが、基本一人での転職活動になるので転職エージェントほどの手厚いサポートは期待できません。

※キャリアコンサルタントとしてのおすすめは、転職サイトとエージェントの併用です。

転職は一人で全て行おうとすると限界がありますが、就職活動のプロである転職エージェントに相談すれば、一人では難しい転職活動を効率的に成功させることができます。

実際のところ、転職エージェントを利用すると書類選考は高い確率で通過することが可能です。

また、転職エージェントは、転職のプロですので、未経験や離職回数の多さなどの弱みがあっても、内定を取るためのサポートをしっかりと行ってくれます。

また転職で気になる、企業の社風や残業時間などの裏話を転職前に聞くこともできます。

転職活動は精神的にも負担が多いですが、転職エージェントを利用することで、この負担をかなり軽減することができます。

もしエージェントの利用料を気にしているのならば、転職エージェントは無料で利用できるので安心して活用してください。

無料の理由は、転職エージェントは人材を募集している企業から紹介料を貰っているので、求職者は無料でサポートを受けることができるのです。

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